みなさんが病気やけがで医師にかかると、病院ではその治療費を1ヵ月分ごとにまとめて健康保険組合などの保険者に請求し、支払いを受けるのがたてまえです。しかし、全国にはたいへんな数の病院や保険者が存在します。それらが個々に請求・支払いをしていたのでは、事務がたいへん繁雑になってしまいます。そのため、実際には社会保険診療報酬支払基金等の審査支払機関を通して請求・支払いをすることになっています。
請求は、病院からの請求明細書を支払基金がチェックし、保険者に請求します。支払いも、保険者が支払基金に支払い、支払基金から各病院に支払われることになります(下図参照)。
高額療養費や一部負担還元金、家族療養費付加金の支払い時期が診療月の3ヵ月後になるのは、このように、医療費の請求が支払基金を経由して健康保険組合に届くようになっているからです。